京セラドキュメントソリューションズ、複合機向けSoC開発にCatapult高位設計プラットフォームを採用
2024年04月30日
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア(以下シーメンス)のCatapult高位合成・高位検証プラットフォームが、京セラドキュメントソリューションズ株式会社(以下京セラドキュメントソリューションズ)の複合機向けSoC開発に採用されました。
京セラドキュメントソリューションズは、高度なドキュメントソリューションを顧客に提供し、環境性と経済性に優れた複合機やプリンターなどの先進的な製品開発を推進しています。Catapultを導入することで、従来よりも抽象度の高いシンプルな合成用コードによる高位合成が可能となり、効率的な高位設計が可能になりました。さらに、Catapultの高位検証機能を駆使することで、機能仕様レベルでの問題点の早期発見が可能になりました。
京セラドキュメントソリューションズ 技術本部 副本部長の岡田 充弘氏は、「Catapultを利用した設計フローの採用により、より抽象度の高い柔軟な高位設計が可能になりました。それにより、様々なアーキテクチャやアルゴリズム候補を検討し、その中から最適解を選択することができます。また、充実した高位検証機能による検証品質の向上で、設計のQoR(Quality of results)を大幅に向上することができます。」と、述べています。
図 1. Catapult高位合成・高位検証プラットフォーム
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアのCSD事業部においてバイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャーを務めるモ・モヴァッヘド(Mo Movahed)は、「京セラドキュメントソリューションズのハードウェア開発にCatapult高位設計プラットフォームが採用されたことを大変喜ばしく思います。Catapultによる高位設計と高位検証によるQoRの向上が、京セラドキュメントソリューションズのドキュメントソリューション事業の発展に継続的にお役にたてるよう、今後も製品の機能強化と最適化を続けていきます。」と、述べています。
Catapultは、業界をリードする高位設計ソリューションです。C++/SystemCの高位合成にのみと留まらず、SCVerifyと呼ばれる検証機能によりC/C++による高位モデルの検証環境を自動的にRTL検証環境に自動変換したり、高位合成用のC/C++コードをCatapult Design Checkerと呼ばれる機能で構文チェックするなどの業界唯一の高度な高位検証機能を提供します。Catapult高位設計プラットフォームについての詳細については、以下のウェブページをご参照ください。
https://eda.sw.siemens.com/en-US/ic/catapult-high-level-synthesis/